「朝まで荷づくりして30分しか寝る時間がないのに、2時間も寝てしまった」。東京大学教授の丸山茂夫さんは07年、ブラジルの国際会議に出張する際、成田空港で飛行機に乗り遅れた。
チューリヒ経由でブラジル入りする予定だった。やむなく成田で後発のミュンヘン行きに乗り、チューリヒで追いついた。結果オーライだったが「その前の日も準備で徹夜していた。うかつだった」。
国際会議に遅れたら研究成果を話せなくなるところだった。「(成果を)先に話したということで競っているわけだから」。遅刻による「不戦敗」は何とか免れた。
日刊工業新聞社